薬価改定について

2025年の薬価調査

【速報】25年度薬価調査 平均乖離率は約4.8% 最低薬価7.3% 支払側「カテゴリー別のバラつき」指摘 | ニュース | ミクスOnline

2025年度薬価本調査(9月取引分)の平均乖離率が約4.8%との結果が示されました。
前年から0.4%圧縮されました。
一昔前だと8%とかあったんですがどんどん薬価差はどんどん圧縮されています。医薬品卸が流通ガイドラインを用いてがんばっていると言うことだと思います。

2026年の薬価改定

薬価削減が既定路線の中どれだけ下がるかが気になるところですが、結果的に0.87%(薬価0.86%、材料価格0.1%)引き下がることが決まりました。

https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001620952.pdf

物価高、人件費の影響を加味して診療報酬は上がるのにこの差はなんなんでしょうね。

ただ、プラス面もないわけでは無いみたいです。特にある医薬品の薬価が引き下げられる際に、同じ成分・効能・市場に属する他の医薬品も一緒に引き下げられる仕組みである共連れ改定の廃止はその尤もたるものでは無いかと思います。あと、最低薬価について物価動向を踏まえた対応も書かれています。いや、診療報酬はやってんだから今年からやれよと思いますがね。
まあ、それ以上に来年の中間年改定が明記された(≒来年も薬価下がる)、費用対効果評価の活用明記とかのマイナス面もあるし、こっちの方が大きい気はいますが。売り上げ3000億の薬はめちゃくちゃ引き下げられるルールも作ったし。

薬価改定を受け、日米欧製薬3団体共同声明も出ているので下記のURLからご覧ください。

日米欧製薬3団体共同声明:2026年度(令和8年度)薬価制度改革及び費用対効果評価制度改革に関する意見 | 日本製薬工業協会
日本製薬工業協会の日米欧製薬3団体共同声明 2026年度(令和8年度)薬価制度改革及び費用対効果評価制度改革に関する意見ページです。

所感

薬価が下がれば、新薬の開発に影響が出るし、医薬品の製造、供給にだって影響が出ます。いい加減薬価上げてくれないかなと思います。

また、最近医師から薬価に言及することが多くなった気がします。が、薬価下がった分診療報酬に回せと長年主張してきた職の人たちがが今更なに言ってんだという気持ちが正直あります。
どんだけ赤字だろうと、供給の責任は製薬企業が持っています。また流通を担う卸も薬価が下がり続ければどんどん厳しくなっていくのは自明です。今のままでは安定供給は夢のまた夢なのではと思います。
もちろん、自社で供給を安定させる努力は必ず必要ですが、それができる環境を作って欲しいものです。

最後に日本医薬品卸売業連合会が毎年発表している業界川柳1位の川柳を載せたいと思います。

『インフレの 波に乗れない 薬価だけ』

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