添付文書の電子化による緩衝紙について

ちょくちょく話題に上がる添付文書の電子化の緩衝紙について、個人的に思っていること。

添付文書の電子化はすでに進んでいます。電子化は箱にある添付文書が最新でない可能性があることと紙資源の浪費という点から電子化させるといった流れだったと認識しています。

ただ、箱の中に添付文書の代わりに緩衝紙が入っており、紙資源の浪費という点で意味ないですじゃないかという声も目にします。

そもそもなぜ緩衝紙が必要なのか、それは添付文書を抜いた包装では箱にスペースが空いてしまうため。というのが大きいかなと思います。

ただスペースが空くだけなら問題ないんですが、それにより、輸送による傷や製品への影響(錠剤の割れとか)が起こりやすくなることが予想されたため緩衝紙を入れざるを得なかったんだと思います。

紙を抜いてどうなるかは輸送テストしてますしね。

じゃあ箱のサイズ変えればいいじゃんとなりますが、資材の手配、デザイン変更、設備変更、更新など考えるとコストと手間の問題が出てきます。利益が高く、コストに見合う薬であれば対応できる(というかしている)んですが、特に古くからある薬で薬価も低い薬だと緩衝紙つっこんだ方が安上がりだし手間かからんしという判断になることも多いと思います。

じゃあ添付文書そのまま突っ込んどけという意見もあるかもしれませんが、メーカー側からすれば添付文書の改訂のたびに標準書関連の改訂管理をせねばならんので、それが無くなるのは有り難かったり。

実益とコストを考えた結果が緩衝紙という存在かとおもいます。あんまり邪険にしないでほしいかな。

メーカー側、使用者側双方の意見をもっと聞いてみたいですね。

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